私が子供のころ、ハロウィンについてはたぶん何も知らなかった。ETがシーツをかぶって変装した子供と近所を回る光景が、初めて見たハロウィンかもしれない。
いまや10月になれば、どこでも出会える。お店で、図書館で、職場で、学校で、どこでも。
まず、『パンプキン』は、開く前からハロウィンのちょっと不気味な雰囲気を表紙が伝えてくれる。怖そうだけど、開きたくないほどではないくらいのちょうどよい不気味さだ。どんよりとした空模様に日本で見慣れたカボチャとは違った明らかに異国のものと分かる巨大なオレンジのカボチャ。子どもたちはこの「ちょっと怖そう」が大好きなので、たいてい静かに聞いてくれる。
そして次に『ハロウィーンってなあに』を続けて読む。大人も子供も、身近になったか
らこそ、その意味や始まりを知りたいと思う。きっと、知らずに仮装するより、知って楽しむ方がもっと楽しいはずだから。
小さい子どもたちも、この時期はおばけや怪物の本をつぎつぎ借りていく。ハロウィンは誰の中にもある「怖いもの見たさ」のような気持に、火をつけるみたいだ。