ちいさいころに何度も何度も読んだ本。
とうさんネズミが7人のこどもたちにそれぞれお話をしてあげて,寝かしつけるという設定。7つのお話がすべておもしろい奇跡のような一冊です。作者のアーノルド・ローベルがもし生きていたなら,明日にでも会いたい。ローベルはいつまでもわたしの理想のお父さんでありつづける。
現実が困難で厳しいものだからこそ,子どもにはこのくらいのユーモアのある本が必要だと思う。
ねがいごとをかなえるための意外な方法「ねがいごとのいど」
こども嫌いのおじいさんがこどもの機転に助けられる「ズボンつり」
おかあさんにどうしても会いたくてひたすら進み続ける「だいりょこう」
など,どれもみじかいけれど楽しいお話。こんなお話を寝る前に読んだら,きっと何も心配せず,トロリと甘いシロップの海の中に落ちてしまったように,深い眠りにつくことができるはずだ。そして大人になってもそんな海につかりたいときはきっとある。(むしろ子どもの頃より,多いかも。)
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