悩みを打ち明けたとき,当たり前の直球で返されると,「それは分かってるよ。」と思ってしまいませんか?
もちろん,分かっていてもなお直球が欲しいときもあるけれど,本当に悩んでいるときは意外な一言や,ばかばかしいくらいの返事のほうがスッキリすることがあります。
この本はタイトル通り人間関係の悩みに吉本ばななさんが答えた本です。いじめの悩みや,友だちの恋に忠告をするか否かなど,どこにでもありそうな悩みに彼女らしい変化球で答えます。
あとがきにある通り,受け入れられる人と拒絶する人にはっきり分かれそうな本ですが,もちろん私には癖のある変化球がたまりません。
例えば,学校で友だちが出来ないことを悩んでいる人への解答では,「友だちを作るだけでなく,学校は赤の他人とどうやったらうまく付き合えるかを学ぶ場所。」と返します。そう,友だちを作らない選択肢だってあるんです。
そして本の最後にあるように,良い友だちを作るためには自分のことをよく知っていなければなりません。自分こそが,自分の一番の一生を共にする友だちだからだです。自分を知れば,きっと自分に合った友だちを見つけ出すことが出来ると思います。
吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる [ 吉本ばなな ]
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