一歳半の子どもと過ごしたことがある人なら,だれでもこの本を読んで「あった,あった,こういうとき!」と思うでしょう。
口いっぱいに頬張っているときにかぎってくしゃみしたり,ズボンのポッケにごみのような宝物をいっぱいにしてみたり(我が家では冷凍庫にウルトラマンを入れてたっけ・・・),隠しているものほど見つけ出して「とって,とって」といってみたり,砂場でじょうろに砂を詰めたり(うちは砂のお団子を食べそうになって「だめっ」と言ったら泣きました)お風呂で自分のたてた水しぶきがかかって泣いたり,とにかくそんな一歳半あるあるがぎっしりと詰まっている。
この本を読むといつも思う。子育てって本当に「期間限定だな」と。
その時は一瞬も目を離せなくて大変だったけど,あれが天使との限定期間で,黄金の時間だったと。あの時間があるからこそ,反抗期が訪れてもなお「かわいかった」と思えるのだと。
大きくなった子どもと一緒に読んでもいいし,自分にもこんな時があったのだと大人になってからのぞいてみるのもいいと思う。
そして,今まさにいっさいはんのギャングたちと過ごしているお母さん。私はもしもこの本にあるような大変なシーンを見かけても,「あのお母さん,黄金期だな。がんばってるな。」と思うことはあっても,しつけについて考えたりはしません。私たちみんなが通った道ですから,遠慮せず安心して一歳半との時間を全力で楽しんでください。
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